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LOAK-B(BW)の特徴と詳細

限定販売ですが新製品のLOAK-B(BW)ですが、LOAKとはまた少し違う特徴もいくつかあるのでその音の特徴と詳細について解説いたします。

1)真鍮の音を活かすための構造と構成
2)木材とフル真鍮の2種類の違い
3)緑青技法について
4)MMCX部分の埋め込み
5)限定販売の理由
6)まとめ

1)真鍮の音を活かすための構造と構成

真鍮はとても特徴のある金属素材です。今回はその真鍮を採用するにあたってそのメリットを活かしデメリットをうまく補うような工夫をしています。

《クローズドタイプと低音の固定》

LOAKは本来はカスタムチューニングで低音の強さや抜けの具合を調整することができます。また背面は開放と密閉の2タイプありますが、LOAK-B(BW)はフロント筐体での低音は固定しリアは密閉の1タイプのみです。これは真鍮の重みと厚みのある音の特徴を活かすためであり充実した低音を再生し濃く深みのある中低域を再現するためのものです。低音はカスタムチューニングでいう「4」の値なので多いですがステンレスのような硬い芯のある強さがなく量感があるのにとても聴きやすいと思います。

《フロント筐体内部の構造とドライバ―チューニングの違い》

フロント筐体はその他のLOAKよりも空間を広くとっており反響や残響を活かすことで音の広がりを感じさせるようにしてあります。これによってクローズドタイプにある音が耳元へとどまり空間が狭くなることを改善しています。開放型のように広い空間ではありませんが、LOAK-SやTの密閉型より空間は広く音が外へ広がっていく方向の違いが感じられると思います。

そして真鍮の音がソフトでまとまりがあるぶん輪郭が際立たされず細かな表現が少しアバウト(曖昧)になるデメリットを改善するためにドライバ―そのものの背面からの空気の取り込みを抑制しより細かな表現が可能となっています。ステンレスやチタニウムのLOAKで同じようなチューニングをすれば音がタイトすぎて潰れたり高低があがって中域が減衰するようなことになりますが、LOAK-B(BW)はこのような部分を真鍮特有の音の特徴で緩和してソフトでまとまりがあり輪郭が強調されずとも繊細な表現が可能となっています。

《音の滑らかさ》

フロント筐体のドライバ―直前に音を拡散するフィルターを装着しますが、LOAKではもっとも細かくありながら遮断の少ないフィルターを用いることできめ細やかなマイルドで滑らかな音をだします。その粒子感の細かさはシルキーで液体のようであり荒々しい粒感を感じさせません。またピークが少なくキツさや鋭さのないとてもまろやかな音を出します。

2)木材とフル真鍮の2種類の違い

LOAK-Bは 真鍮+真鍮+木材 を使った LOAK-BW と、すべて真鍮のLOAK-Bの2タイプがあります。

さらにLOAK-Bはボディ部分に真鍮の緑青技法を使うことで青錆をまとませ個性を出すとともに最背面には艶のあるフラットな真鍮と槌目の種類をご用意しております。

《LOAK-BW》

木材を使ったLOAK-BWですが、木材を選ぶことで比重をコントロールすることができ真鍮のどっしりと厚みのある音ながら適度な軽さを持たすこともできます。ただし、木材部分は真鍮の良さをだすためにある程度比重の高い(重い)木材を選択することをオススメします。写真は木材にココボロを使っていますが、真鍮の濃さや重さがありながらもクドさのないバランスの良いイヤホンに仕上がっています。

《LOAK-B》

フル真鍮なので音は最も重たいです。真鍮の特徴が存分にでます。雰囲気たっぷりの重厚な色気のある音です。音のバランスという意味では木材に分がありますが個性があるのはこちらでしょうか。また緑青技法を用いることでさらに個性的なものとなります。リアにはフラットな艶アリの仕上げと槌目の仕上げがあります。槌目は真鍮のジュエリーやアクセサリーで使われますが手作り感があらい表情豊かです。

3)緑青技法について

緑青の技法は真鍮や銅の錆びをコントロールして表現したものです。日本でも一部地域では伝統技法などがあります。私自身が独学で学んだものですが、糠や醤油やお酢など色んなものをその都度使って錆加工を施します。面白いのは毎回やるたびに表情が違って色や模様が微妙に変わってきます。木材のように同じものはありません。今回は青または緑に近い錆をまとわせます。錆は進行しないように樹脂コーティングされます。

もちろんフル真鍮でも緑青ではないノーマルな真鍮もございます。お値段はかわりませんのでご希望の方はご注文の際にその旨をご記入ください。

4)MMCX部分の埋め込み

LOAKと違う部分としてMMCXが樹脂に埋め込まれています。LOAKで少しMMCX部分が頼りないとの声もあったので改良しました(実際にLOAKでMMCXが壊れて破損した例はまだないですが)。見た目もかっこよく上手く収まった感じがあります。音には特に違いはないです。

5)限定販売の理由

今回限定販売をしたのは、昨今の部品類の値上がりや品不足、配送料の値上がり、円安などの影響で今までのようにその都度筐体や部品類を確保できなくなったからです。
大量に仕入れても急速に経済活動に制限がかかり景気がわるくなったりし、必要分だけその都度仕入れようとすれば単価がかなり高額になります。実際に去年スタートした企画のうち1つはこれらの理由により中断となりました。

なので事業継続のためには必要最低限をある程度まとめて仕入れたり作ったりすることが必要になってきます。そういったことで今回のLOAK-Bは15個と少量限定生産にいたしました。

もし売り切れたあとにある程度(10-15個など)まとまった要望があればまた15個追加で作ったりもできるかもしれませんが、今の状況で634earsのようなマニアックな零細事業でそれほどの数がでるとも考えにくく実質は15個限定売り切りという感じになると思います。

おそらく今後もこういった状況が続けば同じような販売方法しかとれなくなってきて、今ある既存のモデルも在庫ストックがなくなれば終売という形になっていくかもしれません。ご迷惑をおかけしますがご理解いただきたく思います。

6)まとめ

色々と厳しい状況の中、限定販売など制限はありますがLOAK-B(BW)はLOAK発売時よりとても要望の多かった真鍮のイヤホンです。なかなか音のデメリットをうまく処理することができず長く苦戦してきましたが素晴らしいイヤホンとして完成することができました。
定番ラインナップに加えることはできませんが、そのぶん希少価値のある手の込んだイヤホンとして仕上がっております。

LOAK-SやTのクッキリとした明確な音とは少し違った、色っぽく艶感や深みのある滑らかな音は上品に音楽を聴かせてくれます。個数限定となっておりますが是非その音やこだわりをお楽しみいただければと思います。

LOAK-B(BW)

5月(2022/5) 634ears Monthly News

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