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6月(2022/6) 634ears Monthly News

634earsのMonthly Newsの2022年6月号です。

1)LOAK試聴サービス現在の状況
2)木材の在庫・入荷状況
3)現在の納期、リメイク
4)パンフレットと小冊子について
5)コラム「筐体の比重と音」
6)終わりに

こんにちは。634earsのムサシです。2022年6月の定期通信です。

1)LOAK試聴サービス現在の状況

LOAKの試聴貸出は今現在すぐに貸し出しが出来る状態です。詳しくは「LOAKの試聴機貸し出しについて」をご覧ください。

2)木材の在庫・入荷状況

今月は新規で3つほどかなり状態の良いものを仕入れております。
・パープルハート濃
・パープルハート淡
・サティーネ 縞
の3つが新入荷しております。

パープルハートはすこし濃い紫と淡い紫の2種類あります。濃いほうは茶系の色合いが強く、淡い色は紫に少し肌色のような色がのっています。
サティーネ縞は金色の筋(明るいオレンジのラメのような感じ)が入っていて珍しいです。比重も1.1と重く硬いです。LOAK-Tなどと合わせると良いかと思います。

3)現在の納期、リメイク品

現在の納期はほぼ1か月以内に発送可能です。8iTEの一部や特殊なオーダーは1ヵ月半程度お待ちいただく場合もあるかと思います。
すぐに用意できる機種もありますのでそこらへんはオーダーの前にお問い合わせいただければと思います。

リメイク品は JAIB、8iTEがございます。LOAK筐体のB級品は今現在は2つ(チタニウとステンレス1つずつ)です。詳細はお問い合わせくださいませ。ちなみによくお問い合わせいただくのですがリメイク品の価格はだいたい定価の半分くらいという感じです。

4)パンフレットと小冊子について

パンフレットと小冊子ですが、すこし紙質のグレードを落として費用をおさせての配布で継続しています。

パンフレットと小冊子をご希望の方は
  →「パンフレットと小冊子」ぺージ よりお申込みください。

5)コラム「 筐体の比重と音」

開発中もモデルのうちアルミ筐体を使ったものが1つございます。このアルミ筐体と関係する部分なのですが筐体素材の比重について少しお話ししてみたいと思います。

金属にも木材にも比重があります。ある物質の密度(単位体積当たり質量)と基準となる標準物質の密度との比であり、重さや密度を表す指標というような感じです。数値が高いほうが重く、低いほうが軽いということになっています。

634EARSでよく使う素材として木材と金属があります。木材はおおよそ0.3から1.3程度の比重です。金属はそれぞれ違いが大きく、アルミが約2.7、ステンレスが約7.9、チタニウムが約4.5、真鍮が約8.5となります。

一概にはいえませんが比重が高いと音も濃く重量感があるものになる傾向があります。ただし比重とは別に硬さも音にかなり影響してくるので比重単体で音がかわるということではありません。

今回注目したいのはこの金属の比重と木材の比重の音の変化に占める割合です。634EARSの多くのモデルでは金属と木材を両方使うモデルの代表的なものでLOAKがあります。金属がイヤホン筐体全体の8割ほどの割合を占め、木材が2割程度かと思います。

木材のパンフレットをご覧になったりInstagramの解説アカウントを見た方はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、木材の選択でイヤホンの音がどれくらい違うのか?についておおよそ全体の10%-30%くらいの音が木材の種類によって変わってくるという感じです。 しかし、この10%-30%はどのモデルにも当てはまるというわけではありません。

まず1つは木材を使う割合に関係します。例えばもう生産は終了しましたがSARN IIなどは木材が全体の半分以上を占めます。そのため木材の選択による音の違いが大きいです。
もう1つはベースとなる金属筐体の比重に関係します。たとえばLOAK-Sはステンレスです。比重が約7.9となりLOAK-Sの場合だと筐体は約7.5gくらいの重さになります。
しかし木材部分は全体の2割程度しか使われておらず、比重が高いスネークウッドでもその重さは0.6g程度、これが屋久杉などになると0.2g程度です。
7.5gのステンレスにスネークウッドを合わせても全体としては8.1g、屋久杉だと7.7gです。

では、これをアルミ筐体にしてみるとどうでしょうか?アルミの比重で計算すると筐体の重さは2.6gほどになります。これにスネークウッドをたすと3.2g、屋久杉を足すと2.8gです。

これで何がわかるかというと、同じ大きさの筐体で同じ大きさの木材をつかったとしても、比重の軽いアルミニウムのほうが重さにおいては木材の占める割合が大きいということです。
これはつまり音の変化も大きく、ステンレスベースで木材を変えた場合よりも、アルミニウムベースで木材を変えた時のほうが音の違いがより顕著にでるということになります。

開発中の筐体はアルミなのですが、LOAKのようにチューニングをカスタマイズすることはできない仕様です。しかしアルミ筐体にしたことで木材の違いがかなり大きくでるということになります。

もうほぼ完成に近く、あとは細かい部分の調整や木材での音の違いの検証や海外代理店とのすり合わせが終わればお披露目できると思います。
次は試聴会がしたいなという思いもありますが、もし無理だったらまた試聴機を木材違いで色々用意して楽しめるようなコンテンツを作りたいですね。
もうすこしお待ちいただければと思います。

今回お話しした筐体素材と比重の割合の話は今後Instagramなどでも解説していきたいと思います。計算式もあるのでけっこうリアルに違いがイメージしやすいです。

6)終わりに

開発中のイヤホンをはじめ、来月は少し変化のある新しい試みや展開もあると思います。水面下で着々と進めているので気になる方は楽しみにしていてください。

・Instagram(634earsギャラリーアカウント)
https://www.instagram.com/634ears/
・Instagram(解説・情報発信アカウント)
https://www.instagram.com/634_rokusanyon/

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