
LOAK-PROTOTYPEシリーズはLOAK2制作の過程における試作段階で生まれた新しいLOAKです。
【筐体やドライバ―構成など】
フロント筐体:チタニウム
ボディ筐体:チタニウム
リア筐体:木材各種(LP01モデルのみステンレス、真鍮、銅)
ダイナミック型ドライバ―×1
PROTOTYPEはLOAK2とほぼ同じハウジング形状で、フロント筐体も同じチタニウムですが、ボディ筐体もチタニウムになっています。こちらはLOAK2の切削加工ではなく3Dプリントでの制作です。チタニウム素材にすることでリア筐体内部での空気の圧縮による反発がとても早く大きくなり、振動板をしっかりと動かした抑揚のあるダイナミックな音でありながら反応の早いキレの良い音も実現しています。ドライバーはLOAK2と同じで、MMCX部分も同じような構造にして音の影響のないようにハウジングから飛び出す構造にしています。
音質的にとても優れた構成ですが、チタニウムの3Dプリントによる制作はステンレスの切削ほど精度が高くなく、また研磨などにより寸法が狂うことから表面をうっすらサンドブラスト研磨する程度にとどめており、PROTOTYPEの名の通り試作の意味合いが強い製品となっています。しかし、音はとても素晴らしいため、現時点のこの構成で製品として販売することとしました。


各製品の詳細はそれぞれの製品ページをご覧ください。
>>> LOAK-PROTOTYPE 01(LP01)製品ページ
>>> LOAK-PROTOTYPE 02(LP02)製品ページ
>>> LOAK-PROTOTYPE 03(LP03)製品ページ
【音の比較】
PROTOTYPE01(LP01) と PROTOTYPE02(LP02) or 03(LP03)で少し音色が変わります。
LP01はLOAK2(CL)とドライバ―部分は同じチューニングのためすこし音が似ていますが、とても解像感があり明確な音色でありながら艶のある響きが特長的です。LOAK2より音楽的な楽しさがあるような印象で中高域がすこし派手だと感じます。音抜けも良く解放感も感じられる音色です。
LP02は音が太く少しゆったりしてウォームな音色になります。中低域から中高域にわたってとても豊かな響きがあり、歌い手や演奏者の感情的な部分が加わったような面白さがあります。特にボーカルではそれが顕著に表れます。とても色っぽい音色です。しかし、音のキレやスピード感、解像感はLP01より下がるような印象です。
LP03はLP02に特徴をさらに増したような音で、低音がより強く、特に中低域に響きが多いです。音が近くなり少し音場は狭くなります。しかし、マイルドで太い音はアナログライクでありとても個性的です。
以下の図がわかりやすいと思いますのでご覧ください(クリックすると拡大表示されます)。

特にLP02とLP03は音が太く個性的なので、カッチリとした現代的な音色を好む場合はLP01やLOAK2を選択したほうが良いかもしれません。また、LOAK2との比較ですが、音以外の部分で製品としてのビルドクオリティは切削加工で制作したLOAK2のほうが良いと思います。PROTOTYPEは使用において問題があることはありませんが、名前の通り試作機の意味合いもあるチャレンジ的な製品でもあるのでそのあたりを考慮してどのモデルを選ぶかを考えると良いと思います。








さらに各個別モデルの詳しい解説は以下のブログ記事をご覧ください。
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