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新しいエントリーモデル「SARN II(Mk-II)」について

新しくリニューアルした新モデルの「SARN II(Mk-II)」についての詳しい解説です。

【SARNのリニューアル】

エントリーモデルがこれまで3種類あったわけですが、もっとこだわって作ったものにリニューアルしたいとずっと思って開発を進めておりました。価格面でどうしても難しい部分がありなかなか実現できなかったのですが、やっとなんとか価格、オリジナリティ、音などとある程度の妥協なく作ることができたのでご紹介します。

《3種類のエントリーモデルから1種類へ》

3種類のエントリーモデルがSARN IIの1種類にした理由ですが、まずこだわって作るためにはそのドライバ―や音の特性を生かした筐体づくりが必須であり、3つ共通の筐体では大きさの大きく異なるROAK,SARN,QUNEそれぞれのドライバ―の良さを100%活かしきることは出来ないと考えました。
ではなぜそこでSARNを選んだかという部分ですが、
1)音の傾向
2)エントリーモデルとしての役割
を考えて「SARN」をチョイスしましています。以下詳細つづきます。

1)音の傾向
エントリーモデルで代表的であったROAKですが、その上位機種にはほぼ同じ系統で上下関係にある8iTEがあります。
もう1つのQUNEには同じく上下関係にあるRAIVなどがあります。
SARNは系統的には若干OBERに近い部分はありますが、他の上位モデルと少し違う音であるためこのタイプの音を残したいということでSARNを選びました。

2)エントリーモデルとしての役割
またエントリーモデルとしてパッと聴いてより分かりやすく明確であることと、他の634earsのイヤホンと比較できる基準となるような音であると理想だと思いました。SARN IIはその要素を満たした音であり、このイヤホンを基準にどうしたいかで他のモデルをある程度想像し易いと思います。

【オリジナル設計の筐体】

SARN IIを作るにあたってそのドライバ―の大きさや音の傾向にあわせた筐体をを専用に設計しています。

《形状》

ここではエントリーモデルということでシンプルな形状にすることを心がけました。8iTEのようにより凝ったものに仕上げることも考えましたが、ケーブルを耳かけオンリーの形状でつくるとエントリーモデルとしての役割やそのユーザーを狭めてしまうとおもったのと、価格面からなるべくシンプルで作りやすい形にする必要がありました。

《フロント筐体(金属部分)》

素材)
イヤーピースをはめたりドライバーを実装する部分にあたるフロント筐体は今回はアルミの削り出しで作っています。
加工性の良さからアルミは作りやすくある程度数を多く作ることで価格も抑えることができます。また今回のSARNの音の特徴からテストした結果アルミが最適でした。真鍮だと音の傾向が別であり、ステンレスだと音がキツすぎたりと、アルミがもっともバランスがよかったです。
アルミニウムはアルマイト処理を施してあり質感や使いやすさ(手で触ることでの汚れや指紋、耳に付けるものとして光の反射など)もとても良いです。

設計 – 筐体の大きさ、ノズルの長さ太さ)
今回のフロント筐体はエントリーモデルながら1から設計できたことで、ノズルの長さと筐体の大きさと形状にかなりこだわっています。
まず大きさについてですが、以前のROAKやSARNは小型でスタイリッシュであったのですが、その小ささゆえにイヤホンをイヤーピースのみで耳に保持するしかなく固定しにくさがありました。特にMMCX部分がもっとも耳から遠い部分にあるのでケーブルを下にたらす装着方法だとポロッと落ちやすく、もどかしく感じることも多かったです。
今回はそのノズルの長さを短く(音の反響も考慮して)してフロント筐体部分が耳にフィットしておさまるように本体を少し太くしカーブを耳の窪みにあわせています。これには8iTEの筐体を参考にしています。
これによってこの形状のタイプのイヤホンにしては珍しくイヤーピースだけではなくイヤホンのボディ部分も耳で保持しやすくなっています。

Cリング)
フロント筐体には8iTEなどにあったCリングが使えるような機構(穴が開いているだけですが)も搭載しています。穴の内部にはフィルターで適度な低音と抜け感をバランスよくだせるような調整がしてあり、ここをCリングである程度塞ぐことで低音が強くでます。それに伴って高域のピークもすこし強くでるので増えた低音も相まってインパクトのある迫力の音となります。

《リア筐体(木材部分)》

後ろ側のリア筐体には634earsの特徴の1つである木材を選んで作れるようにしています。
イヤホンの木材の占める割合を増やしたのには木材を選ぶ楽しみを味わってほしかったからです。標準としてローズウッド(紫檀)とエボニー(黒檀)を用意していますが、プラス料金でその他の好きな木材で作ることも可能です。

この部分の形状はシンプルな筒状にしてあり、加工しやすくすることで価格を抑えることにも繋がっています。

標準のローズウッドとエボニーですが、どちらも1つの種類の名前であり色んなローズウッドやエボニーがありますが、ここでは特に固定せずそのときにあるもので安定して手に入る質のいいものを使うことにします。
ですので、特定のエボニーやローズウッド(例えばカメルーンエボニーやホンジュラスローズウッドなど)をご希望の場合は「その他の木材」としてプラス料金にはなりますが指定していただくこととなります。

その他の木材に関しては他のモデルと同じようにお好きなものを選ぶことができます。

【音の特徴について】

・明るくエネルギッシュ
・掴みやすく明確でクリアな音
・伸びのと艶のある中高域
・ボリュームと迫力のある低域
・スピード感やキレ、アタック
・自然な音の距離感
・Cリングの開閉による低音と抜け感の調整

《旧SARNと比較して》

・よりクリアに
・音の輪郭がより明確にくっきりと
・音の粗さや荒々しさが丁寧に
・艶感や響きの美しさ、上品さ
・より634earsの他のモデルの基準になるような音

よりクリアでハッキリとした音になりました。ダイナミック型らしいメリハリのある音で迫力がありつつもキレやスピード感も適度にあります。
落ち着いたリラックスサウンドとは違いますが、派手さやエネルギッシュな感じがとても分かりやすい音かなと思います。

キレやスピード感はOBERを連想させるものがありつつも、低域はそれほどタイトになりすぎず8iTEのように少しふくらみを持たせています。音のメリハリや低音の強さはJAIBやMEIZらしさも感じられ、わかりやすいキャッチーな音ながらも634earsの個性を少しずつ持たせていると思います。
そういった意味でもこのSARN IIは基準となり、ここからどういったものを望むかで他の634earsのイヤホンをより好みにあわせて選ぶことができるかと思います。

《価格》

・ローズウッド or エボニー 14800円(税込)
・それ以外の木材 17800円 (税込)
※彫刻は1ヵ所1500円(ただし、木材の平面部分のみ)
※このモデルは送料が別途かかります(国内への送料一律600円)

オーダーはこちら

order-634

SARN II(Mk-II)

保護中: SARN II 購入者さま用トリセツ

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